【ライブレポート風】MyGO!!!!!×Ave Mujica「わかれ道の、その先へ」に行ってきた。

イベント

2025年4月26日(土)・27日(日)に開催された、MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」に両日参加しました。

MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」 | BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト
MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」について掲載中。

これまでアニメ化された、MyGO!!!!!Ave Mujicaの物語の集大成として、アニメとリアルが交錯した特別な内容になっていました。
本記事では会場の雰囲気や感想をライブレポート風にシェアしたいと思います。

Kアリーナ横浜での特別な2日間

BanG Dream!の作品群で一際異彩を放つ、「It’s MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」のアニメが終了して間もない、2025年4月26日と27日にMyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」が開催された。本公演は神奈川県にあるKアリーナ横浜にて約20,000人のキャパを超満員の中で行われ、古参バンドリーマーやアニメから新規で入ったファンを熱気に包むことになる。

Kアリーナ横浜の会場前にはいたるところに本公演のポスターやのぼり旗が設置され、訪れたファンの歓迎もぬかりはない。

開場前に設置されたのぼり旗
会場入り口に設置されたポスター
本公演に登場する各グループがファンを迎える

加えて会場前では物販やガチャが大盛況であった。特に物販はほとんどのキャラクターグッズが完売となり、事前物販があったとはいえ、欲しかったグッズが買えなかったファンも多くいたことであろう。

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“Petrichor”と“Geosmin”

今回の合同ライブでな表題の「わかれ道の、その先へ」とは別に各日に副題が添えられた。1日目は“Petrichor”、2日目は“Geosmin”である。“Petrichor”は「雨が降った時に、地面から上がってくる匂い」、“Geosmin”は「降雨のあとの地面のにおいを持つ有機化合物の一種」という意味のように、雨に関する言葉が添えられた。公演中も様々なシーンで雨が登場する。冒頭や曲間で雨音ともにナレーションが入り、わかれ道を歩む彼女らの想いが語られるのである。

そんな本公演は楽曲とナレーション&アニメ映像を交互に繰り返す演出となった。アニメ「Ave Mujica」が最終回を迎えた直後というタイミングであることから、「わかれ道の、その先へ」はアニメの延長線上にある総決算という見方をしたファンも多いはずだ。”現実(リアル)”と”仮想(キャラクター)”が同期するバンドとして、これ以上ない演出であろう。

下記にセットリストを掲載するが、今回の合同ライブではコラボ演奏がなかったことを先に述べておく。過去にはポピパとマイゴの合同ライブでコラボ演奏したこともあったが、今回はアニメの世界観を守ることを選んだのだろう。発表されているアニメ続編シリーズでグループの垣根を超えて演奏するシーンがあることに期待したい。

【DAY1 : Petrichor】セットリスト
sumimi
M1 Here, the world!
M2 Sweet Escape

MyGO!!!!!
M3 聿日箋秋
M4 迷路日々
M5 迷星叫
M6 壱雫空

Ave Mujica
M7 KiLLKiSS
M8 Georgette Me, Georgette You
M9 Ave Mujica

CRYCHIC
M10 人間になりたいうた
M11 春日影

MyGO!!!!!
M12 碧天伴走
M13 春日影(MyGO!!!!! ver.)
M14 詩超絆

Ave Mujica
M15 Imprisoned XII
M16 Crucifix X
M17 八芒星ダンス
M18 顔
M19 天球(そら)のMusica

【DAY2 : Geosmin】セットリスト
sumimi
M1 Here, the world!
M2 Sweet Escape

Ave Mujica
M3 Imprisoned XII
M4 Ave Mujica
M5 顔
M6 天球(そら)のMusica

MyGO!!!!!
M7 壱雫空
M8 迷路日々
M9 迷星叫
M10 碧天伴走

CRYCHIC
M11 人間になりたいうたII
M12 春日影

Ave Mujica
M13 KiLLKiSS
M14 Crucifix X
M15 八芒星ダンス
M16 Georgette Me, Georgette You

MyGO!!!!!
M17 詩超絆
M18 聿日箋秋
M19 焚音打

sumimi 弾ける笑顔で会場を沸かせる

両日ともにオープニングアクトとしてsumimiが登場した。三角初華純田まなのユニットアイドルであるsumimiは本編での出番こそ少なかったが、そんな彼女たちが開幕を飾った場面に心を打たれたファンも多かったことだろう。
2曲目に披露した「Sweet Escape」はアニメ「Ave Mujica」Blu-ray上巻に収録される予定の楽曲である。視聴動画でワンコーラスを聴くことができるが、ライブでは純田まなが弾ける笑顔で表情豊かに歌唱していたため楽曲の雰囲気が全く異なっており、これもライブならではの魅力だと感じた。

最後の挨拶で米澤茜が述べていたように、「sumimiが最初を盛り上げてくれたからこそ、ライブを成功させることができた」という意見に、筆者も大いに同意する。

演出も内容も異なる2日間

各日に異なる副題がつけられていることからも察していたが、雨音と共に流れるナレーション、映し出されたアニメ映像、セットリストまで、2日間で内容がすべてが異なっていた。2日間見ることを前提としたライブ構成には賛否もあるだろうが、本公演は配信も行われ、1週間のアーカイブ視聴期間も設けられていたことはありがたい。

2日間で特に異なる演出だったのが「春日影」だろう。
1日目はほとんど間髪を入れずの2回演奏を敢行。1回目はCRYCHICの全員が作中に登場した中学時代の制服を着用しての演奏であった。中学時代の制服を着ているだけで、なんとなく幼く見えたのはきっと私だけではないはずだ。2回目は「春日影(MyGO!!!!! ver.)」。曲の入りがCRYCHICではキーボードだが、MyGO!!!!!ではギターから入る。同じ楽曲を連続で演奏することに違和感を覚える人もいるかもしれないが、アニメを通して楽曲のバックグラウンドを知っているからこそ全く別の楽曲に聞こえた。
2日目はCRYCHICによる「春日影」の演奏1回だ。1日目の制服とは異なり、キャストはTHE FIRST TAKEで披露したときと同じ白を基調とした衣装で登場した。アニメ「Ave Mujica」第7話で1度だけ許された「春日影」の演奏を、リアルライブで見ることができた。これ以上の幸せはない。

アニメと現実が交差する、再現の奇跡

幕間にアニメ映像を流しながらのライブだったため、アニメで実際にあったシーンを再現する場面も多く見られた。そこで特に印象に残った4つのシーンを挙げさせていただく。

1つ目は、アニメ「Ave Mujica」第1話で物語の方向性を決定づけた“仮面外し”のシーンだ。実際にキャストたちが演技をしながら、米澤茜が順番に仮面を外していく場面には鳥肌が立ちっぱなしだった。
2つ目は、「Imprisoned XII」でのカメラ映像が、アニメのシーンを完全に再現していたことだ。2番の入りで渡瀬結月が演奏をストップした瞬間、「あれ?」と思ったが、自宅に帰ってアニメのシーンと見比べてビックリ。カメラ映像がアニメを完全に再現していたのだ。こういった細かな演出にこそ、アニメの延長線上にある本公演の魅力が詰まっている。
3つ目は、渡瀬結月によるギター回しのシーン。アニメでは「八芒星ダンス」の中モーティスが披露した技だが、本公演でも彼女がによるギター回しを見ることができた。筆者はギターに触れたことがないためその難易度はわからない。ただ、ギター回しの後に渡瀬結月が自然と笑顔を見せていた姿を見て、そこには計り知れない努力があったのだろうと感じた。
最後は、MyGO!!!!!の「焚音打」終了後の挨拶のタイミングで、羊宮妃那を押しのけて立石凛がステージ中央に立ったシーンだ。アニメ「Ave Mujica」第13話の最後で、愛音が「真ん中ー!」と言いながらステージ中央に立つ場面があるが、それを再現した形だ。

こういった細かな演出を挙げれば枚挙にいとまがない。先にも述べたが本公演がアニメの延長線上にあることを考えれば、”現実(リアル)”と”仮想(キャラクター)”が同期するというコンセプトを完全に体現することに成功したと言えるだろう。

演奏技術と表現力の進化

恥ずかしながら筆者がバンドリのライブに参加するのは今回が初めてであり、声優が実際に楽器の演奏をする、というライブに参加するのも初めてである。正直なところ、「声優がバンドをやる」というコンセプトは理解していたものの、それを“リアル”で目の当たりにすることで、予想をはるかに超える没入感と感動を味わうことになるとは思っていなかった。

Ave Mujicaは全体的に演奏難度の高い楽曲が多いが、特に「Crucifix X」や「Imprisoned XII」の重厚なサウンドをライブで再現していた点に驚かされた。テクニカルでありながら、激情と繊細さを同時に表現するその姿勢に、バンドとしての完成度の高さを感じる。一方でMyGO!!!!!の演奏は、荒削りな勢いを持ちつつも、「詩超絆」や「焚音打」では感情の起伏をダイレクトにぶつけてくるような迫力があり、アニメで描かれた彼女たちの“もがき”そのものが音に乗っていた。楽器を弾きながら本気で叫ぶ、これまでのストーリーが曲になって私たちたたきつけられたのだ。

両グループともに、キャラクターとしての演技力と、演者としての音楽的成長が見事に融合していたと感じる。まさにバンドリが長年かけて築き上げてきた“リアルとアニメの融合”が、最高のかたちで花開いたライブだったのではないだろうか。

MyGO!!!!!×Ave Mujicaの未来

焚音打の前のMCで口にされた、「進路、希望、将来、願い」という言葉――。それは、MyGO!!!!!のプロジェクトが発表されたPVで語られた印象的なセリフだ

あれから約3年。舞台上の彼女たちは、その“答えの見えない問い”を手放すことなく、ここまで歩いてきた。

MyGO!!!!!Ave Mujicaは、今後のアニメ展開も控えていることから、今回のライブは“区切り”ではあるものの、これも“通過点”に過ぎない。アニメ「It’s MyGO!!!!!」では、迷いながらも自分たちの音を見つけていくMyGO!!!!!の姿が描かれた。そしてアニメ「Ave Mujica」では、その過去と決別し、新たな道を歩み始めるCRYCHICのメンバーとAve Mujicaの姿が鮮烈に映し出された。まさに“わかれ道の、その先へ”と進んだ2つのバンドは、今やそれぞれの意味で「始まり」のステージに立っている。

今回のライブでは、その始まりの“音”を観客としてリアルに体感できた。現実と虚構の境界を曖昧にしながらも、確かな熱量と感情が交錯したステージは、これからの物語に対する期待を大いに膨らませてくる。これから彼女たちは、どんな葛藤を乗り越え、どんな音楽を鳴らしていくのだろうか。そして再び交わるとき、どんな景色を見せてくれるのだろうか。

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